こちらの記事で英検®について全体の全体像を解説しました。
この記事では英検®3級についてもっとくわしく解説したいと思います。
具体的には、3級で求められるレベル、試験内容、試験日程、今の実力に合わせた勉強方法、各分野の勉強方法、試験当日の対策、についてくわしく解説しています。
3級の受験を検討している方はぜひ参考にしてください。
なお、この記事ではS-CBTでの受験を前提にしています。
S-CBTには以下のメリットがあるからです。
- 全てのテストを1日で受験できる
- 同一試験期間内に2回まで同一級の受験が可能
- テストにスケジュールをあわせやすい
- 原則毎週末開催されている
- 平日開催に対応している会場もある
従来型を受験される場合は、リーディング/ライティング/リスニングに関する部分を一次試験、スピーキングに関する部分を二次試験として読み進めてください。
S-CBTと従来型の違いはこちらの記事を参考にしてください。
英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
英検®3級について
まずは英検®3級で求められるレベル、試験内容、試験日程、申し込み方法について解説したいと思います。
レベル
3級は英語初心者や中級者を対象としています。
一般的に、中学校卒業程度の英語力があれば合格できるとされています。
中学卒業程度と言われてもピンとこないかも知れません。
具体的には「身近な英語を理解できること、そしてそれを使えること」が確認できるレベルの問題が出題されると考えてください。
3級は4級、5級と異なり「話す力」を試す面接試験(スピーキングテスト)が加わります。また、2017年度から3級にライティング問題が加わり、リーディング/ライティング/リスニング/スピーキングの4技能が問われるようになりました。
まさに「身近な英語を使える力」が必要ですね。
試験内容
S-CBTは以下の順番で試験が進みます。
S-CBTテストの体験版が公開されていますので、受験前に必ず体験して当日に備えましょう。
スピーキング
スピーキングのテストでは、基本的な英語の音読(発音)や会話ができることを確認する問題が出題されます。
テストの前にウォームアップとして簡単な質問があります。
「テストではない」と軽く考えないで、はっきりとした声で回答しましょう。
試験時間は約15分間です。各問題に制限時間があるので注意してください。
問題番号 | 内容 |
---|---|
30語程度の短い文章を音読。 20秒間黙読した後、 45秒以内に録音。 | |
1 | 音読した文章の内容 についての質問。 制限時間は30秒間。 |
2 & 3 | イラストに描かれている 「人物の行動」「物の状況」 についての質問。 制限時間はそれぞれ15秒間。 |
4 & 5 | 日常生活の身近な事柄 についての質問。 基本的には受験者自身に関する質問。 制限時間はそれぞれ15秒間。 「Yes」「No」に回答した後、 詳しい説明を求める質問も出題される。 |
「もう一度聞いてやりなおす」のボタンが表示された場合は問題を2回まで聞き直す事ができます。質問された内容を正しく理解できていないと不安を感じたらボタンを押しましょう。
リスニング
リスニングのテストでは基本的な英語のやり取りやを聞き取る力
試験時間は25分間です。各問題に制限時間があるので注意してください。
問題番号 | 内容 | 問題数 |
---|---|---|
第1部 | 会話を聞き、会話の最後の内容に対する 応答として最も適切なものを選択する。 会話も選択肢も1度だけ読み上げられる。 各問題の制限時間は10秒間。 | 10問 |
第2部 | 会話の内容に関する質問。 会話と質問は2回読み上げられる。 各問題の制限時間は10秒間。 4択問題。 | 10問 |
第3部 | 短い文章の内容に関する問題。 文章と質問は2回読み上げられる。 各問題の制限時間は10秒間。 4択問題。 | 10問 |
リーディング&ライティング
リーディング&ライティングのテストでは、基本的な英単語や文法、日常生活で使われる英語表現、簡単な文章の読解や作文力を問うものが出題されます。
試験時間は50分間です。早く終わった場合は退席する事ができます。
問題番号 | 内容 | 問題数 |
---|---|---|
1 リーディング | 短文や会話文の空所に、 文脈にあう適切な語句を選択する問題。 4択問題。 | 15問 |
2 リーディング | 会話文の空所に、 適切な文や語句を選択する問題。 4択問題。 | 5問 |
3 リーディング | 長文の内容に関する質問に答える問題。 4択問題。 | 10問 |
4 ライティング | 質問に対する回答を英文で答える問題。 筆記型を選択した場合は回答用紙に記入。 タイピング型を選択した場合はキーボードで入力。 | 1問 |
申し込み方法
S-CBT試験はWebからの申し込みだけです。
申し込みには「英ナビ!」への登録が必要です。
登録済みの場合は「メールアドレス」と「パスワード」を用意しておきましょう。
未登録の場合は申し込みの流れの中で登録することが可能です。
また、顔写真も必要です。事前に顔写真を撮影しておきましょう。
写真の詳細な条件は申し込みページ参照してください。
申し込みの簡単なステップは以下のようになります。
受験級・受験会場・受験日の選択
英ナビ!会員認証
必要事項の入力
顔写真の登録
支払い方法選択
登録内容の確認
英検®3級合格のための勉強法
単語や文法を学ぶ
3級は基礎的な英単語や文法を問うものであるため、単語帳や文法書などを用いて基本的な英語力を身につけることが大切です。特に、名詞や動詞、形容詞などの基本的な品詞の理解が重要です。
単語帳は、英単語のリストとその意味を記したもので、繰り返し学習することで英単語力を身につけることができます。また、例文がついているものを選ぶと、文脈から英単語を覚えることができます。
スマートフォンやタブレットにインストールされた英単語学習アプリを使うことで、単語を覚えることができます。アプリによっては、単語を音声で聞いたり、クイズ形式で学習することができます。
英文法の理解を深めるために、問題集を使うことをおすすめします。問題集を使うことで、自分がどの程度英文法を理解できているかを確認することができます。
リスニング力を鍛える
3級の試験では、日常会話を理解するためのリスニング力を問われます。英語のニュースやドラマ、映画などを聞くことで、英語を聞き取る力をつけましょう。また、模擬試験などを行ってリスニング力を訓練することも有効です。
リスニングにおいて基礎的な英語表現や発音などを学びましょう。また、聞き取りやすい速度で話される英語を聴き取る練習をして、聴く力を養うことが重要です。
3級のリスニング問題は、模擬試験を受けることで事前に体験することができます。模擬試験で自分の力を測り、弱点を見つけましょう。
3級のリスニング問題には、聴き取りのテクニックを使うことが重要です。例えば、聴き取れない単語やフレーズをスキップして後で戻ってきく、キーワードに注目するなどのテクニックがあります。テクニックを練習して、リスニング力をアップしましょう。
読解力を鍛える
3級の試験では、簡単な文章の読解が問われます。英語のニュース記事や短いストーリーなどを読み、理解する練習を行いましょう。また、英作文や英文読解の問題集などを用いて、文章の構成や文法の理解を深めることも大切です。
英語の新聞や雑誌、小説などを毎日読むことで、英語の読解力を向上させることができます。難しい英語の本を読む場合は、自分で分からない単語を辞書で調べながら読むと良いでしょう。
3級の問題集を解くことで、英語の読解力を鍛えることができます。問題を解く際に、文章全体の意味を理解することや、文章の中で重要なポイントを把握することが大切です。
ライティング力を鍛える
ライティング力を鍛えるために学習した英単語を使った英作文や日記を書いたり、口頭で単語を使ったフレーズを言う練習をすることが効果的です。
3級のライティング問題は「型」にはめた回答方法を覚えてしまうのがオススメです。
具体的には、結論→理由1→理由2→結論という書き方です。
型にはめた回答方法を身につけて、基本的な英単語力と英文法力があれば、どのような問題が出題されても回答できるようになるでしょう。
ライティング問題の回答は必ずしも「いつも思っていること」や「正しいと思っていること」である必要はありません。回答しやすいように柔軟に考えましょう。
スピーキング力を鍛える
極的に英語での会話練習をすることが大切です。例えば、英語での自己紹介や友達との会話など、身近なテーマから始めてみると良いでしょう。
英語の発音とイントネーションをできるだけ正確にすることが大切です。単語帳や文法書に付属する音声CDやダウンロード音声を活用して、正確に発音する練習をしたり、音声を真似して話してみることがおすすめです。
スピーキングテストの体験版が公開されていますので、話す速度や試験の流れを事前に把握しておきましょう。
回答に制限時間があるので、ストップウォッチなどを活用して時間内に回答できるように練習しておくことも大切です。
まとめ
この記事では英検®3級に特化して詳しく解説してみました。
英検®3級は日本における英語試験の登竜門です。
中学卒業前の人も、高校生以上の学生や、社会人の方も、英語の基礎を身につけるために受験を考えてみてはいかがでしょうか。
なお、試験当日は交通機関の遅れなども考えて早めに会場近くまで移動しておきましょう。
心に余裕が生まれてゆったりとした気持ちで受験できますよ。