「仕事で急に英語が必要になったけど何から手をつけたら良いのだろう?」
「今まで英語の成績はイマイチだったけど将来的には留学したい!どうすれば効率的に英語の勉強ができるのかな?」
このような疑問を持った英会話初心者の方は多いのではないでしょうか。
とりあえず英語を聞き取れるようになりたいからと聞き流しする英語教材や映画、YouTubeなどに一生懸命取り組んで効果を得られなかった方。
英会話スクールへ通ったり、オンライン英会話に登録して、ネイティブや英語が流暢な先生に習ったけど挫折した方。
このような方もいらっしゃるのではないでしょうか。
目的を持ち、自分のレベルに合った学習に取り組まないと、時間とお金を浪費するばかりで効果を得ることができません。
この記事では、英会話初心者の方が独学で英語を勉強する最適な方法を徹底解説します。
Contents
英語初心者ほど独学から始める事がおすすめな理由
英会話初心者の方ほど、まずは独学で勉強することをオススメします!
なぜなら、英語の基礎力がない状態で英会話スクールへ通ったりオンライン英会話でネイティブとやりとりしても挫折する可能性が高いからです。
英語の基礎力がないと相手が何を言っているのか理解できませんし、自分が何と喋れば良いかもわかりません。無限に時間とお金があれば英会話スクールやオンライン英会話を活用しても良いでしょう。しかし、普通の人は時間もお金も有限です。少しでも効率よく英語を身につけたいはずです。そのためにはまず英語の基礎力を身に付ける必要があるのです。
英語の基礎力を身に付けるのは独学で十分です。
だから英会話初心者は独学での勉強から始めることをオススメします!
英会話初心者が最初に取り組むべきではないこと
英会話初心者に向かない勉強法に取り組んでしまうと、お金と時間の無駄が発生してしまいます。
そのようなことにならないために、英会話初心者が最初に取り組むべきではないことをまずはまとめたいと思います。
英会話スクールへの通学やオンライン英会話を始めること
この記事の冒頭でも触れたように、英語初心者が英会話スクールへの通学やオンライン英会話を始めても挫折する可能性が高いのでおすすめしません。
リスニング力が全くない状態で英会話スクールへの通学やオンライン英会話を始めても、講師とコミュニケーションが取れず、ストレスばかりが溜まってしまいます。
初心者向けに日本人講師が対応してくれることもありますが、高い授業料を払って入門レベルの英会話を学習してもお金の無駄です。参考書を使った独学で十分なのです。
英会話初心者はまず英語を聞き取れるリスニング力が身につくまで英会話スクールへの通学やオンライン英会話を始めることはおすすめしません。
英語のドラマや動画、映画を見ること
英語の「音」をつかめない状態でドラマや動画、映画を見ることはおすすめできません。
英語には日本語に無い「音」が沢山あります。
その「音」がつかめないといくら英語を聞いても成長にはつながりません。
同じ意味で、聞き流しも英会話初心者にはおすすめできません。
日本語には無い英語の「音」がつかめるようになってからドラマや動画、映画で英語力をさらに鍛えましょう。
英字新聞や英語の書籍を読む
英語脳ができていない状態で英字新聞や英語の書籍を読むのもおすすめできません。
英会話初心者がこれらに取り組むと、必死で英語を理解しようとして「翻訳」に取り掛かってしまいます。「翻訳」は英語を日本語に訳すことですから、日本語の語順に沿うように英語を理解しようとしてしまいます。
英語と日本語の語順はかなり異なります。
英会話では英語は英語の語順で話されますから、その語順のまま理解できる必要があります。
英語を英語の語順のままで理解できるのが「英語脳」です。
英会話初心者が英字新聞や英語の書籍を読んでも「英語脳」は鍛えられません。
だから英会話初心者が最初から英字新聞や英語の書籍を読むことはおすすめできません。
英会話初心者が独学をはじめる前にやるべきこと
英語の勉強を始める前にやるべきことが3つあります。
それは、
- 目的と目標の設定
- 勉強の計画作成
- 勉強するための環境整備
です。
それぞれについて解説していきましょう。
目的と目標の設定
何事に取り組むにも「目的」と「目標」の設定が大切です。
自分は何のために英語を勉強するのか、そのためにどのような中間地点を経なければならないのか。これらを明確にしていないと、まっすぐ進めば最短ルートなのに右へ左へと蛇行して無駄に時間を費やすことになってしまいかねません。
また、「目的」も「目標」もないままでは英語の勉強に対するモチベーションを保つのは困難でしょう。他の誘惑に惑わされずに勉強を続けるためにも重要な作業なのです。
無駄を省き、モチベーションを維持するために「目的」と「目標」の設定が大切なのです。
具体的には、以下のように「目的」と「目標」を決めると良いでしょう。
次に「長期の目標」を設定します。「目的」を達成するために経る過程を設定すると表現するとご理解いただけるかもしれません。
例えば「1年後にTOEIC®で600点」や「半年以内に英検®3級合格」などです。
「目的」と「目標」を設定する大切さはこの記事でも触れています。
勉強の計画作成
「目的」と「目標」が決まったら勉強の計画を作成しましょう。
勉強の計画作成とは、設定した「目標」に向かって取り組むべきことを明確化する作業です。
まずは「目標」を達成するためにやるべきことを明確にします。
例えば「中学レベルの英文法をマスターする」や「TOEIC®頻出単語を覚える」などです。
これらは「目標」を達成するための「手段」と言い換えることができます。
次に「手段」をより具体的に決めます。
決めるべきことは以下の3点です。
- 何に
- どのくらい(期間)
- どのように(方法)
例えば「中学レベルの英文法をマスターする」の場合、「どの文法書を使うか」「その書籍を使っての勉強にどのくらいの期間をかけるか」「どのようにその書籍を活用するか」を決めます。
「キク英文法」を「2週間」で「全ページに目を通す」のように取り組む内容を具体的に決めましょう。
やる気を引き出すために取り組むべきことを明確に決めましょう。
勉強のための環境整備
継続的かつ集中して英語の勉強に取り組むための環境を整備しましょう。
「勉強のための環境」と言っても机や部屋の話だけではありません。
生活サイクルの中に英語の勉強時間を無理なく組み込む仕組みづくりが大切です。
- 仕事前に落ち着いた雰囲気のカフェで30分間
- 通勤・通学の電車の中で合計1時間
- 週末はその週の振り返りのために3時間
など、ルールを作って英語の勉強を習慣化しましょう。
習慣化できれば挫折の可能性も低くなります。
スキマ時間の活用も含めて「いつ」「どのような」勉強に取り組むかを考えておくと良いでしょう。
こちらの記事も参考にしてみてください。
英会話初心者が最初に取り組むべきこと
英会話初心者が勉強を始める場合、これからご紹介する3ステップで学習を進めていくことをおすすめします。
各ステップを3ヶ月かけて取り組むのが目安ですが、ご自分のペースで進めていただいて結構です。順番に取り組むことで効果を発揮しますので、あせらず1ステップずつ取り組んでいきましょう。
【ステップ1】インプットで基礎を身につける
まずは中学生レベルの英単語や英文法などの英語の基礎をインプットしましょう。
英検®3級合格には中学生卒業レベルの英語力が必要とされています。
そして「身近な英語を理解し、使用できる」レベルが英検®3級合格者なのです。
中学生レベルの英語ができるようになっていれば、英会話の基礎が身についていると言える状態になります。
だから、中学生レベルの英単語や英文法などの英語の基礎をインプットから始めるのです。
「中学生レベルの英語ができる」=「英会話の基礎が身についている」
英単語のインプット
英単語をインプットする時は日本語訳だけでなく、その使われ方と発音もインプットしましょう。
英語と日本語は文化的背景が違うので、必ずしも一対一の関係にならない事があります。
そのため、その単語が使われ方を一緒に把握する事をおすすめします。
単語の使われ方はセンテンス(短い文章)から把握できます。
また、発音もインプットすることでリスニング力が上がります。
リスニング力が上がると正しい発音が身につき、正しく話すこともできるようになります。
英単語は意味・使われ方・発音をセットでインプットしましょう。
単語集は短い例文と音声CDや音声がダウンロードできるものを選びましょう。
このような条件を満たすスマホアプリを利用することもオススメです!
単語集は1回で全てを覚えようとするのではなく、これと決めた1冊を何度も繰り返して覚えるのがコツです。
- 最初の1ヶ月は2週間かけて1冊を2回
- 次の1ヶ月は10日かけて1冊を3回
- 最後の1ヶ月は5日かけて1冊を6回
このように1冊の単語集を何度も繰り返しましょう。「覚えた!」と自信を持って言える状態になった単語をスキップして進めれば、1冊終えるのに必要な日数もどんどん短くなりますね。
英単語は意味・使われ方・発音をセットでインプット
1冊の単語集を何度も繰り返しインプット
英文法のインプット
英語の文法を基礎からしっかり身につけるために、中学生レベルの文法に取り組みましょう。
日常会話であれば中学生レベルの文法が身についていれば問題なくこなせます。
英語は文章を理解するのに重要な「主語」と「述語」が文の先頭にあるという特徴があります。
それ以外の部分は補足情報や状況説明です。
言葉の並び順を理解していると文章の理解度がかなり変わってきます。
英語の言葉の並び順の基本が中学生の英文法で最初に習う「5文型」です。
文法に苦手意識を持っている方も多いかもしれませんが、中学生レベルの文法が大切な理由が少しわかったのではないでしょうか。
中学生レベルの英文法が一冊にまとまった参考書が多数出版されています。
本屋さんでそれぞれを見比べて自分の気に入った本を徹底的にやり込みましょう。
英文法の本も、単語集と同じように音声CDや音声がダウンロードできるものを選びましょう。
日常会話であれば中学生レベルの文法で大丈夫
【ステップ2】英語脳を養う
英語を英語の語順のまま理解できる力、それが英語脳です。
基礎が身に付いたら英語脳を養いましょう。
英語を日本語に訳そうとすると、英語と日本語の語順の違いから文章を行ったり来たりすることになります。本やWebページであれば瞬時に理解しなくてもよいので、文章を行ったり来たりしても問題ないでしょう。
しかし、会話ではどうでしょうか?
会話では口から出て音になった言葉はそこにとどまっていません。
言ったり来たりはできないのです。
英会話を成立させるためには、英語を英語の語順のまま理解できるようになる必要があるのです。
英語脳を養うために、英語を日本語に変えて理解しようとするのではなく、単語や文章を頭の中で映像化して理解してみましょう。
「英語脳を養う」=「英語を英語の語順のまま理解できるようになる」
【ステップ3】実践する
基礎が身につき、英語脳が養われてきたらインプットのフェーズは終わりです。
次は身につけてきたものをアウトプットしましょう。
アウトプットすることで基礎が身についていることを確認できます。
また、新しい気づきを得られ、そこからさらに成長できます。
独学でのアウトプットに最適なのは「独り言英会話」と「英文日記」です。
「独り言英会話」とは、文字通り自分一人で英会話をシミュレーションすることです。
思ったことを英語で表現してみるのです。
例えば、
「明日の天気はどうなんだろう?」
「晴れるみたいだな」
と思ったら、
“What is the weather tomorrow?”
“It will be fine tomorrow.”
と英語で表現してみるのです。
どのように表現すれば良いかわからなかったらそれは成長のチャンスです!
わからないと諦めず、それまで使った単語集や文法書、インターネットを使って調べましょう。
そうやって英語の言い回しや語彙力を増やしましょう。
「英文日記」も基本は「独り言英会話」と同じです。
その日にあったことを英語の文章でノートや日記帳に書き留めます。
文章は短くて大丈夫です。初めは3〜5行で十分です。
「英文日記」でもわからない表現は調べて言い回しや語彙力を増やしましょう。
アウトプットすることで、より成長できる事がお分かりいただけましたか?
アウトプットでさらに成長
まとめ
今回の記事では英会話初心者の方が独学で英語を勉強する最適な方法を徹底解説しました。
ここで紹介した3ステップを実践すれば、短期間で英語で基本的な日常会話ができるようになるでしょう。
「千里の道も一歩から」です。まずは始めましょう。
まずは「目的」を設定します。何のために英語を勉強するのか?ということです。
例えば「3年後に海外赴任できるようになっている」や「大学在学中に海外留学する」などです。